42 Tokyo を見学してきた

Techresidence Meet Up Vol.1に先日発表があったエンジニアスクール「42 Tokyo」の長谷川さんが参加されていて、概要をご説明いただいた後、教室も見学させてもらった。


42 Tokyoの概要は上記のサイトにあるので割愛するけど、サイトに書いてない話で長谷川さんに聞いたことを書いておく。
42 Tokyoは完全無料で企業からの協賛のみで運営していて怪しいものではない。
最近のプログラミングスクールの胡散臭さと一緒にされないか心配されているのか、「怪しくない」を強調されていて失礼だけど笑ってしまったw
発祥のフランスでは完全に個人資産で運営されていて、日本では企業の協賛で運営し、生徒からは一円も取らないそうだ。
カリキュラムは体系的にいくつかに別れていて、セキュリティとかウェブとか機械学習とかゲーム関係とか、本人が希望する指向に合わせて進めて行ける。
学習の進捗はレベルで測られるらしく、1人前と判断されるのが6、7レベルで、初心者から到達するにはフルタイムで進めて半年くらいかかるのが一般的とのこと。
トップクラスは20レベル強で、海外拠点では軍からスカウトされたりするらしい。
入学したあとは完全放置、個人のモチベーションで進められない人は即脱落する仕組みで、技術だけでなく、学習する為のメタスキルの獲得も重視してるようだ。

特徴は課題を解いた後、それをピアレビューして相手に理解しもらわないと課題が終了とみなされないこと。
レビュアーはランダムに選ばれ、相手のレベルも決まっていないので、自分よりスキルが高い人に当たることもあれば、低い人に当たることもあるとのこと。
スキルが高い人には理解してもらいやすいだろうけど、低い人にはコードの動きや意図以前に制御構文とか基本的なところから説明が必要なケースも発生し、アカウンタビリティが相当鍛えられそう。

長谷川さんがパリで受講していた時は「なんでフランスまで来て受講してるの?日本にはこういうところたくさんあるんじゃないの?」って煽られたそうな。
コンピュターサイエンスの学位が無くても、いきなり実践から学習できる仕組みは、文系からエンジニアになる人も多い日本にはマッチしてそう。

教室は東京タワーが見える六本木の高層ビルの一室で、24時間365日開いていていつでも使える。
パリでは教室で寝泊りしてる人がいて問題になったらしいw
今はまだ誰もいないけど、来年の1月から最初の試験が開始され、結果が出るのは3月頃、4月からはここが生徒でいっぱいになる。
このあたりの期間はうろ覚えなので公式の情報みてください。

試験自体もカリキュラム同様、大量の課題を与えて本人の自主性に任せて進めてもらい、期間中に最後までやり切った人しか合格できない。
今現在の応募者は6000名超、合格率はおそらく3%くらいではないか、とのこと。

最初の卒業生が出てくるのは来年の終わりくらいかな。
日本のIT人材の底上げ効果に期待。
出身者と一緒に働くのが楽しみだ。

この記事を書いた人

ちくちゅう